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2015年Q1 中国モバイルアプリマーケット市場

中国モバイルアプリマーケットの最新状況を調べてみた。

● 中国モバイルアプリマーケット全体図

数が多く複雑な中国のモバイルアプリマーケット市場だが、1)OS系, 2)3rd paty系, 3)携帯端末メーカー系, 4) キャリア系の4つのカテゴリーに分類される。

では、中国のユーザーはどのマーケットを使っているのだろうか?

● 2015年Q1 カテゴリー別 中国ユーザーのアプリマーケット利用割合

58.7%以上のユーザーが3rd partyのマーケットを利用し、22.3%のユーザーがプリインストールされているモバイル端末メーカーのマーケットを利用している。

● 2015年Q1 中国3rd partyマーケット 利用状況

買収効果が現れ、Baiduのマーケットシェアは1位の360に迫る勢いに迫る勢いとなっている。

● 2014年-2015年Q2 中国3rd party マーケットのユーザー規模

成長率は鈍化する中、上述のプレイヤーがユーザーを奪い合う激しい競争環境となっている。

● 2015年Q1 中国モバイル端末メーカー マーケットの利用状況

Xiaomiが21.5%のシェアで1位、次いでHuaweiの14.8%となっている。

3rd partyマーケットである奇虎360は2014年12月にCoolpadとのJVを設立、2015年5月6日に新しい携帯ブランド『奇酷』を発表。今後の相乗効果に期待。

● 2015年Q1 中国モバイルアプリマーケット市場の最新動向

2015年4月 モバイル端末メーカーであるMeizu(魅族)が、37.com(37手游)と組みアプリマーケットのゲーム事業強化を発表したように、中国のモバイル端末メーカーは自社アプリマーケットの構築を重視している。

モバイル端末メーカーが自社アプリマーケットを作る理由;

1.出荷量によりユーザー規模を形成, 自社アプリマーケットの価値が増大

2.自社製品のユーザーとの相互作用を強化可能

3.コスト0で新規ユーザーを獲得可能

4.ビッグデータの蓄積が可能

5.基礎的なアプリケーションの展開が可能

6.企業文化,経営理念,製品定義の宣伝が可能

・モバイル端末メーカーの優位性

- 出荷量により安定した新規ユーザーの増加を見込める。

- システム根本にある障害に対する優位性を持ち、自社システムの権限を利用し、アプリインストールのUEを高めることが可能。

・モバイル端末メーカーの劣位性

- 安定した新規ユーザーの増加は見込めるが、爆発的な増加は見込めない。

- サービスの技術革新力は3rd partyマーケットに及ばない。

中国のアプリマーケット市場は、3rd party マーケット間の競争を経て強者が確立されており、今後はインターネット企業系(3BT) VS モバイル端末メーカーの局面が進む模様。

参照元:iiMedia Research 《2014Q1中国手机应用商店市场季度监测报告 》 & 《2015Q1中国手机应用商店季度监测报告 》

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